双子座

<物語1:風の探しもの>

風は探しものを探して
あっちこっちに旅をする。

旅を続けているうちに
自分が探しているものが
分からなくなって、

鳥や川や木の葉に
親しみを込めて話しかける

「君たちの探しものはなんだい?」

鳥は安心できる土地を探し
川は子どもたちの笑い声を探し
木の葉は帰る場所を探していた。

風は、自分の探しているものは
そのどれでもないと感じて
少し、心細くなったけど

自分が探しているものが
そのどれでもないと知って
嬉しくなった。

それから風は、旅をつづかながら
出会うすべてに質問を続けた。

双子座は、自分の片割れを探す星座。

それは恋人やパートナーだけではなくて
心から大切に思えるなにか。

好きな歌手
犬や猫やうさぎ
好きな空間
好きな仕事
好きな人

あの風のように、探しものを探している方がいたら
月が双子座にある日には、こんなお願いをしてみてください。

「自分の片割れに出会えますように。」

探している人は
求めている人は
人生という旅の中で、片割れと出会う日がやってくるのだと思います。


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