山羊座

<物語1:行動に移す星座>

“その木に願うとどんな願い事も叶う。”
そう言い伝えられている大きな木。
 
その木の下につつましく座って
毎日お祈りをしている小さな男の子。

ー足がはやくなりますように。
 みんなにバカにされないように
 もっと早く走れるようになりますように。

雨の日も
雪の日も
男の子は木の下でお祈りをした。

でも男の子の足はおそいまま。

ある日男の子は怒って
大きな木を蹴飛ばした。

すると大きな木が男の子に
ー「足が早くなるために、
 あなたは何かをしたの?」
と優しく大きな声で言葉をかけた。

神さまは祈るだけでは
何も起こすことはできない。

わたしたちの肉体こそが、
内なる神と世界の繋ぎ手なのだから。

夢や理想を思い描く閃きこそ
神さまから与えられた贈り物。

それを形にするのはわたしたち自身。

神さまは、わたしたちに言う。
「そのために何をしたの?」

大きな行動を起こそうとしなくていい
ささやかな行動を少しずつ起こしていく。

小さな日々の積み重ね。
くりかえされる日々の心の在り方。

小さな男の子が
足が早くなるための努力をはじめるように
今の自分ができることをわたしたちもしていく。

与えられた閃きを行動に移すちからを
山羊座は与えてくれます。


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