占星術のこと
このページに綴られていること
・占星術
・占星術の技法
・ホロスコープとは
占星術とは
星の便りは『西洋占星術』を土台としています。
西洋占星術。
それは、古代バビロニア地方でうまれたとされる体系をもとに、
長い長いヨーロッパの歴史のなかで発展していきた占いの技法です。
古代の天文学者たちは夜空に輝く星々をみて、
「この星々から運命を読みとれるのではないか」
と考えたそうです。
それが、占星術のはじまり。
空に浮かぶ”星の位置”を古代の人たちは”星の言葉”として受け取りました。
そしてそれが、神様からのメッセージなのだと信じていました。
(なんて、ロマンチックなのでしょう)
その星の位置をそのまま、『ホロスコープ』という時計のような
まーるい円のなかに配置して、星の言葉を読み解いていくのが占星術です。
占星術、星占いは英語で『astrology(アストロロジー)』。
文字どおり「天体(アストロ)」の「学問(ロジー)」という意味です。
占星術は「天体の運行」と「地上の人間の生活のさまざまな現象との関連」を
追求していく学問だと言われています。
占星術では、天体という大きな宇宙に人類という小さな宇宙が影響を受けていると考えているのです。
占星術でいう天体(星)は太陽と太陽系の諸惑星のこと。
水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星(冥王星は準惑星となっていますが)と地球の衛星である月を言います。
さらに、天球上の太陽の通り道である黄道の上に広がる12星座の
牡羊座・牡牛座・双子座・蟹座・獅子座・乙女座・天秤座・蠍座・射手座・山羊座・水瓶座・魚座も加わります。
占星術の技法はちょっぴり複雑ですが・・・
基本的には「天体」と「星座」、そして「ハウス」という要素の力を借ります。
ハウスは「運勢」や「具体的な人生のイベント」を見ることができるものです。
占星術は『ホロスコープ』に描かれた、それらの要素を通して占います。
ところで、占星術はもともと、宇宙人の技術だという説もあるそうですよ。
星を読むことは宇宙人から受け継がれてきた神聖なものなのだとか。
その考えが、わたしは好きです。
占い師は、通訳者です。
占いにきた人と、自然現象を繋ぐ通訳者。
占星術の技法
1 性格占い
2 具体的な質問への占い
3 運勢占い
4 相性占い
1 性格占い
出生ホロスコープという、生まれた瞬間の星の配置や時間や場所をもとに占う技法です。
自分がどのような人間で、どのような才能があり、なにを目指していきたいのかを見ることができます。
2 具体的な質問への占い
質問が生まれた瞬間のホロスコープをもとに占う技法でホラリー占星術というものです。
具体的な質問への答えを占うことができるのがホラリー占星術です。
「このビジネスは成功するだろうか?」「あの人と結ばれるだろうか?」
YES NO で答えることのできる質問に対応する占いです。
3 未来占い
明日、明後日、来月、来年はどうなるのかを見ていく運勢占いです。
漠然とした未来への不安に、そっと光を当てるような占い。
運勢は出生ホロスコープに「トランジット法」「プログレス法」
という技法を重ね合わせることで占うことができます。
4 相性占い
恋人との相性、家族との相性、同僚との相性、友人との相性。
自分の出生ホロスコープと相手の出生ホロスコープをもとに
占うことができる技法です。
相手との、よりよい関わり方を見ていくことができます。
星の便りでは全ての技法をつかいます。
ホロスコープとは
占うときは「星々の地図」をみて占います。
この星の地図を「ホロスコープ」といいます。
ある瞬間の星の位置をそのまま、『ホロスコープ』という時計のような
まーるい円のなかに配置して、星の言葉を読み解いていくのが占星術です。
ホロスコープは「海図(チャート)」ともよばれていいます。
わたしたち1人1人の人生や未来の羅針盤となる星の地図がホロスコープなのです。
古代の航海術は、星などの自然環境の変化を読みとり、正確な針路を定めていました。
人の人生や未来も、それと似ています。
ホロスコープは1人1人の人生や未来を、星々で綴り、導いてくれています。
迷わないように、希望が失われないように。
ホロスコープは、まーるい円のなかに、ある瞬間の星の位置を配置するのですが、
時計の文字盤に当たるところに12星座を決まった順番に配置します。
この12星座は、いつも同じ形をして動かない恒星でできています。
12星座は「牡羊座・牡牛座・双子座・蟹座・獅子座・乙女座・天秤座・蠍座・射手座・山羊座・水瓶座・魚座」。
数多くの星座があるなか、どうしてこの12星座が選ばれているのか・・・。
それは、地球から見た太陽の通り道である「黄道」に12星座が存在するからです。
「黄道(こうどう)」は太陽がぐるぐると回る軌道のことです。
12星座は「黄道12宮」とよばれています。
星占いは「天道説」です。
天道説は地球が世界の真ん中にあり、その周りを太陽が回っているのだという世界観のこと。
ホロスコープはその「天道説」をもとに構成されています。
占星術が体系づけられたのは、今から2000年前のことなので、
その時代は「天道説」だったわけです。
そして、10個の天体は時計の針のように12星座の内側を移動していきます。
天体は惑星のことですが、惑星の語源は「惑う星」。
惑星は「天球上をさまようように動く光の点」という特徴をもっています。
そのため、さまざまな場所をうろうろとしています。
このうろうろとする惑星がホロスコープの主役になります。
惑星は「太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星」。
占星術が体系づけられたときは太陽系の惑星は
太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星までしか発見されていませんでした。
肉眼ではそこまでしか発見できなかったからです。
その後、17世紀に望遠鏡が製作されるようになると、その後1781年に天王星、
海王星、冥王星が発見されました。
ただ、2006年に冥王星は準惑星になりましたが、西洋占星術では1つの惑星とみなし、
全部で10個の惑星を扱います。
また、12星座と惑星以外で、ホロスコープの中で重要な役割を示すものに
「ハウス」があります。
12種類あるハウスは人生におけるさまざまなテーマを司っています。
ホロスコープに広がる豊かな言葉を、みなさまに伝えるのが
占い師である、わたしのしていることなのです。