風がふくと、湖の表面がゆらりゆらりと揺れる。
湖に浮かぶ鳥やボートも、その影響を豊かに受ける。
湖にうつる、木々や花もゆらめいている。
でも、それは、表面で起こっていること。
少し深いところへと視線を移してみると、
そこは、いつも通り静かな場所。
静かで、柔らかく、温かく、穏やか。
魚たちは、この静かな湖のなかで
心地良く泳ぎ、優しく呼吸をし、家族たちと微笑みを交わす。
11月は湖の雰囲気とともに、12星座の今月の雰囲気を綴っていきます。
(下にスクロールしていくと全ての星座が見えます。
順番は牡羊座→牡牛座→双子座→蟹座→獅子座→乙女座→天秤座→蠍座→射手座→山羊座→水瓶座→魚座です。)
♈︎牡羊座
「いつもより、深いところへいってみようと思うんだ。」
湖に暮らす、小さな魚がポツリといった。
この時期は外側からの刺激を減らして
自分の内側にそっと寄り添ってあげる。
情報を自分の中に入れる前に、
答えを外側から拾い集める前に、
自分がもっている価値観や考えや感覚と静かに向き合ってみる。
自分との会話を通して理想の未来が開けていく。
♉︎牡牛座
湖に浮かぶ鳥たちのおしゃべりが聞こえる。
「あの子、急にここにこなくなったね。」
「何かがガラリと変わる瞬間って、
誰にでも訪れるものなのよ。
あの子は、それが今だったの。」
やわらかい変化のとき。
新しい世界と出会う可能性に、心はずむ。
この時期に大切なのは、自分の望みをはっきりさせること。
はっきりさせることで、変化の風向きがそちらへ向かう。
♊︎双子座
湖を行ったり来たりする可愛らしい鳥。
湖が、その鳥に話しかける。
「さっきから、行ったり来たり。
いったい何をしているの?」
可愛らしい鳥は小さな枝を口にくわえながら
得意げに、こう言った。
「自分の世界はね、自分でつくっていくんだ。」
12年に1度の人生の大きなターニングポイントが
訪れている双子座さん。
どんな世界をつくっていきたい?
自分と丁寧に作戦会議をする。
この時期に思い描く世界を、双子座さんはつくっていける。
♋︎蟹座
小さな魚が湖から顔をだして
一生懸命、泳いでいる。
思うように前に進めない、小さな魚。
「風に向かっていくから進めないんだよ。」
風が優しく伝えると
小さな魚はにこっと笑う。
「でも、こっちに進みたいんだ。
進める気がするんだ。」
小さな魚がそういうと、急に風がやんで、
そして、さっきと逆向きに風が吹きはじめた。
まるで、小さな魚の背中を押すように。
思ように前に進めない。
そんな感覚が続いていた蟹座さんが多いかもしれません。
今月、ある日を境に
背中を優しく押してもらえる感覚に出会えそう。
なめらかにやわらかく前に進んでいける。
気持ちよく、すいすいと。
♌︎獅子座
湖に石を投げて水切りをする1人の少年。
「何度も、何度も、挑戦しているね。
まだ帰らなくていいの?」
湖が少年に訪ねると、少年は大きな口でにっこり笑う。
「ぼくにとっては、大きなチャレンジなんだ。
ぼく自身で、ぼくを変えていくためのね。」
自分にとっての大きな挑戦に
思い切って飛び込むとき。
やってみたい。
進んでみたい。
そういう自分のなかの衝動に、大きなまるをあげる。
♍︎乙女座
木々の間をすりぬけて
なめらかに吹く風。
「どこに向かっているの?」
風と仲良しの小さな鳥が風に問う。
「湖だよ。
君もいく?」
小さな鳥は嬉しそうに頷いて
流れる風にするりと入りこむ。
短な人との何気ないやりとりがきっかけで
状況がふわりと変化していく運気。
一緒に行こう。
と言われたら「うん」って頷いてみてください。
♎︎天秤座
魚の群れがいそいそ泳ぐ。
その群れからはずれる1匹の魚。
「君は群れの流れにのらないの?」
その魚に湖が問いかける。
「周りの魚に流されずに、
自分のペースを大切にしたいの。」
自分がもっている価値観を大切に育むとき。
わたしが本当に求めるものはなに?
わたしにとって本当に大切なものはなに?
周りのペースに流されずに
自分だけのペースに寄り添ってあげる。
♏︎蠍座
「君にとって決められないことはね、
どうでもいいことなんだよ。」
ぼんやりと悩む小さな魚に湖が声をかける。
それを聞いた小さな魚は嬉しそうに頷いた。
湖に差し込む太陽の光が小さな魚の鱗をきらきらと輝かせる。
蠍座さんって、本当にやりたいことは悩まない。
悩むっていうことはね、どちらでもいいっていうこと。
そういうものからは意識を外して
自分の「好き」をどこまでも追いかけていく。
「好き」が蠍座さんの輝きと魅力を引き出してくれ素材だから。
♐︎射手座
風が湖のうえで立ち止まる。
「どうしたの?」
湖がそっと問いかける。
「通り過ぎてはいけない気がしたんだ。
今、向き合うことで見えてくるものがあるって思うから。」
通り過ぎないで。
軽く流してしまわないで。
大切に向き合って。
そうすることで、
自分と自分の大切な人にとっての
テーマが浮上してくる。
大切に、丁寧に、向き合うとき。
♑︎山羊座
灰色の雲が空を覆い隠す日々。
湖のなかも薄暗く重たい空気が続いた。
「もうすぐだよ。」
ビュービューと湖のうえを滑る強い風が湖に
優しく伝える。
やがて、ゆっくりと雲が動き始める。
雲の隙間から太陽の光が漏れ、その光が湖へと届く。
空は青色に染まり
太陽の光が豊かに湖を包み込む。
「あたたかい。」
長いトンネルから抜けたような、そんな感覚。
これまで抱えていた悩みから解放されて、心がぽかぽかと温かくなる。
♒︎水瓶座
湖のうえを飛ぶ小さな鳥。
迷いのないすっきりとした表情をしている。
「どこにいくの?」
湖が小さな鳥に問いかける。
「やっと分かったんだ。
自分がどこへ進んでいきたいのか。」
小さな鳥は湖に手を振ると
美しい翼を羽ばたかせ
山の向こうへと姿を消した。
自分の目的や向かっていきたい方向が
はっきりと分かる瞬間が訪れる可能性。
新しい行動を起こすことのできる力強い運気。
♓︎魚座
「なんだか、忙しそうだね。」
パタパタと忙しそうに動きまわる小さな魚に
湖が優しく話しかける。
「そうなんだ。
なんだか忙しいんだよ。
でもね、この忙しい日々のなかで
何かが豊かに発展していっている気がするんだよ。」
充実している小さな魚の表情は
きらきらと輝いていた。
その表情を見ながら湖がそっと言う。
「いい方向に向かっていっているのが見ていて分かるよ。」
忙しい日々のなかで充実した輝きを見つける。
魚座さんにとって大切な流れの中にいるのだと言うことを
心に置いて過ごされてみてください。